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読書給食が始まったとはいえ、今月いっぱいは4時間授業&お掃除は5年生がやってくれている・・、
と、新一年生はお客さん状態なので、相変わらず2時前に帰ってきます。
そんな時間に帰ってこられると、のんびり映画やランチに行けるわけもなく・・自宅に引きこもってます
まぁ、出かけなければ読書・・という流れで、春休み中からご近所さんに借りっぱなしになっていた北村薫さんの「街の灯」をようやく読みました。
昭和七年、士族の上流家庭、花村家の令嬢英子の運転手として別宮みつ子がやってくる。
車を運転し、武芸にも秀で、頭も切れる別宮を英子は『虚栄の市』のヒロイン、ベッキーにちなんでひそかに「ベッキーさん」と呼んでいる。
好奇心旺盛な英子とベッキーさんが巻き込まれる不思議な事件が昭和初期の上流社会の世界とともに描かれていく。
自分では体験できないような非日常の世界が描かれている小説は結構好きで、これも読み始めると止まらなかったです。しかも、短編集だったので、とても読みやすかった。
上流階級のお嬢様たちの優雅な学校生活や雛祭りの宴の様子などが、北村薫さんのほんわかしたタッチで描かれていて作品の雰囲気が素敵でした。
この小説は、難事件に巻き込まれて解決していくというよりも、英子が生活する世界で起こる小さな事件をベッキーさんと解決していくことで、自分の世界で、今まで当たり前だと思っていた事に疑問を持ち始める・・。といった感じで本格的な推理小説とは趣が異なるようです。
『瑠璃の天』、『鷺と雪』とシリーズが続いていくので、英子さんがどんな風に成長していくのか、ベッキーさんはどんな過去を持っているんだろう?登場人物たちの人間関係は?と続きが気になります。
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