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バーバ・ヤガー2010.09.24 Friday
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版画の絵で表現された、木とか雲とか風の流れとか、ハハには結構ツボな1冊。
かなり長いお話です。
寝る前に、途中まで読んだら息子が
「なんでこんな怖いの借りてきたの!眠れなくなっちゃう!」
なんて言い出しました(すぐ寝てたけど・・)。
「わるい子はシチューの具にして食べる!わるい子はおいしいから」
なんて設定が怖かったようで・・。(ハハ的には鍋に入っているマルーシャの絵はかわいくて好き)
「悪い子は食べられる!」にびびるなんて・・1年生でもまだまだお子ちゃまね〜、なんて思いました。
悪い子には怖い話かもしれませんが、最後まで読んでみると、バーバ・ヤガーってお人よし。
「わたし、とっても いい子なの」とマルーシャが申告すると、鍋から出してあげるし、
質問されると寿命が縮む・・といいながら、マルーシャの質問には答えるし、
最後は「こどもたちの騒々しさに耐えきれなくなって家まで送り届ける・・」って魔女なのに怖くない。
大きくなるのも小さくなるのも自由自在・・なバーバ・ヤガー、
小さくなったときにつぶされたりして、物語が終わるのかな?なんて予想を裏切ってくれます。
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ジーン・ワルツ2010.08.10 Tuesday
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映画化のオビにつられて買ってしまいました。
[あらすじ]
帝華大学医学部の曽根崎理恵は、顕微鏡下体外受精のエキスパート。
理恵は、大学での研究のほか、閉院間近のマリアクリニックで5人の妊婦を診察している。
年齢も境遇も異なる彼女たちはそれぞれに深刻な事情を抱えていた。
また理恵にも代理母出産にかかわっているのではないかという噂がささやかれていた・・。
[感想]
冒頭1ページ程度なのですが、アミノ酸の基本単位・・とか、たんぱく質を構成するDNA配列の説明・・に、
「うわー、何を読んでいるのかわからなくなってきた!図がほしい!」
と頭が拒否反応を示していました。
ま、この辺りは本筋に重要ではないので・・読んでいくうちにぐいぐいの引き込まれました。
受胎から出産まで、不妊治療のこと、出産のリスク、産科医療の現状などなど、これから産む人も、もう産んだ人も読んでみて損はなし!な内容でした。
マリアクリニックの妊婦たちが次々と産気づくクライマックスはかなりの迫力でしたよ。
産みたいと願う女性の気持ちとか、母になっていく心理、女性のたくましさが伝わってきました。
そして、五体満足で産まれることって本当にすごいことで、「いのち」って本当に尊い・・・と生命の大切さがひしひしと感じられる小説でした。
5人の妊婦の一人、山咲みどりの視点から描かれた「マドンナ・ヴェルデ 」ももちろん読みたいですが、マリアクリニックがその後どうなっていくのかも気になるところ・・。
それにしても、本編のヒロインである曽根崎理恵・・、彼女は自身の信念に基づいて非常に計算高く、うまく立ち回っているのですが、そのクールな言動の裏には様々な葛藤があるのではないか?なんて思ったのですが、その辺はあまり描かれていなくて・・頭のいい人はとんでもないこと考えるなー、というかその考えについていけない・・と、共感できないんですよね・・。
「マドンナ・ヴェルデ」では、曽根崎理恵の別な面も見られたりするのかしら?
最後の最後では「そこまでやっちゃう?」とぞぞぞーーーっつとしたのですが、映画化するにあたってその辺はどうするんだろう?なんて余計なことまで考えてしまいました。
産みたい人も、産む予定がない人も、1度読んでおいて損はない、産科医療の現状を描いたミステリーでした。
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グラスホッパー2010.08.09 Monday
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久しぶりに読書・・。
[あらすじ]
妻を殺した男に復讐するために、男の父親の会社に社員として潜入する鈴木。
ある日、鈴木は目の前でその男が車にひき逃げされるのを目撃する。
その事故は「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業だったのだが、鈴木は「押し屋」を探すように命じられる。鈴木のほかにも「鯨」と「蝉」と呼ばれる殺し屋たちが「押し屋」を追っていた・・。
[感想]
さまざまな因果が重なって、殺し屋が殺し合いをする話。
とにかくよく人がよく死にます・・。でも一気に読んでしまいました。
(読むのは平気だけど映像で見るのは無理だな・・血がドロドローーーな感じで)
背筋がゾクゾクするような不気味な雰囲気漂う小説でした(猛暑にぴったり)
それなのに、最後は少しほんわかするのです、いつものように。
次は、菅野美穂主演で映画化のオビにひかれて購入した「ジーン・ワルツ 」を読みま〜す。
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今日の読み聞かせ2010.07.09 Friday
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今日は2回目の読み聞かせ。
今回は「ぼちぼちいこか」と「せんたくかあちゃん」をセレクト。
「せんたくかあちゃん」はメジャーですがオチは面白いし受けるのではないか・・。
「ぼちぼちいこか」は、ヒロが何度読んでも笑う1冊なので選んでみました。
「ぼちぼちいこか」は、なりたいもの(消防士、ピアニスト、宇宙飛行士などなど)
に向かって頑張るものの、なぜかうまくいかない・・、でも、へこまず、あせらず、
ぼちぼちがんばっていきましょう・・と、のんびりユーモラスなかばのお話です。
イライラしている時に読むと、ゆったりした気持ちになれます♪
関西弁で訳されていて、よりユーモアが感じられる1冊。
にせもの関西弁で読みましたが・・大いに笑ってくれて「やった!」と妙な達成感が
本選びに困ったときの定番の1冊にしようかな
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なつかしい!2010.06.04 Friday
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今日は、小学校の図書ボランティアの当番の日。
返却作業と棚の整理をしていたら、懐かしい本と再会。
見つけた時は「うわぁ、懐かしー」と大きな声が出そうになってしまいました。
だって表紙も当時のまんま。
角野栄子さんの「スパゲッティがたべたいよう」・この本大好きだったのですが、引っ越しを繰り返すうちになくなってしまったという・・。
図書室の棚にずらりとシリーズで並んでいて、しかもきれい・・。
久しぶりに読みたくなってしまいました。
20冊以上出版されているようなので、図書館にリクエストしようかしら・・?
ヒロに「学校でこの本借りてきてよ」と頼んだら、かいけつゾロリシリーズに夢中なもので、
「おんなの本は読まない」って言われました
ちょっとさびしい・・。
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わたしのマトカ2010.06.02 Wednesday
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運動会が終わったばかりだというのに・・今日は夏休みの子供向けバスツアーの申し込み。
昨年はご近所さんと一緒に親子でバスツアーに行ったものの
「それなりに楽しかったけど、買い物ツアーになっている感は否めない・・」
という感じだったので、今年はそらまめキッズアドベンチャーという旅行会社の
参加するのは子どもオンリーというバスツアーに申し込みました。
集合場所もやや遠め、集合時間もきっと7時台・・、何時に起きる?なんて不安はありますが、
暑い夏休み子どもだけで楽しんでおいで〜(1日くらい)、大人は大人で楽しむから〜♪
ってノリです。 ヒロは「ママ、行かないの?」なんて言っていますが、ハハ的には、
「もう1年生なんだから、どんどんいけいけ〜」って感じです。
ツアーの申し込みを済ませたあとは、
映画「かもめ食堂 」好きとしては、以前から気になっていた1冊を手に入れたので、
爆笑しながら読みました。
片桐はいりさんが、「かもめ食堂 」撮影中に滞在したフィンランドでの出来事を中心にした
旅エッセイ。
とても笑えます
特に「かもめ食堂 」の撮影後にフィンランドでファームステイした話とか、クラブの話とか・・
もう「電車の中では読めない」という位ゲラゲラ笑ってしまいました。
文章も面白いし、その状況を想像するともう笑わずにはいられない!
そして、もう1度「かもめ食堂 」が見たくなり、フィンランドに限らずどこかに旅立ちたくなった
あと、「もっと片桐はいりの文章を読みたい!」ということでこちらも早く文庫化してほしいわ〜♪
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街の灯2010.04.13 Tuesday
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給食が始まったとはいえ、今月いっぱいは4時間授業&お掃除は5年生がやってくれている・・、
と、新一年生はお客さん状態なので、相変わらず2時前に帰ってきます。
そんな時間に帰ってこられると、のんびり映画やランチに行けるわけもなく・・自宅に引きこもってます
まぁ、出かけなければ読書・・という流れで、春休み中からご近所さんに借りっぱなしになっていた北村薫さんの「街の灯」をようやく読みました。
昭和七年、士族の上流家庭、花村家の令嬢英子の運転手として別宮みつ子がやってくる。
車を運転し、武芸にも秀で、頭も切れる別宮を英子は『虚栄の市』のヒロイン、ベッキーにちなんでひそかに「ベッキーさん」と呼んでいる。
好奇心旺盛な英子とベッキーさんが巻き込まれる不思議な事件が昭和初期の上流社会の世界とともに描かれていく。
自分では体験できないような非日常の世界が描かれている小説は結構好きで、これも読み始めると止まらなかったです。しかも、短編集だったので、とても読みやすかった。
上流階級のお嬢様たちの優雅な学校生活や雛祭りの宴の様子などが、北村薫さんのほんわかしたタッチで描かれていて作品の雰囲気が素敵でした。
この小説は、難事件に巻き込まれて解決していくというよりも、英子が生活する世界で起こる小さな事件をベッキーさんと解決していくことで、自分の世界で、今まで当たり前だと思っていた事に疑問を持ち始める・・。といった感じで本格的な推理小説とは趣が異なるようです。
『瑠璃の天』、『鷺と雪』とシリーズが続いていくので、英子さんがどんな風に成長していくのか、ベッキーさんはどんな過去を持っているんだろう?登場人物たちの人間関係は?と続きが気になります。
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年末年始に読んだ本2010.01.04 Monday
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毎年、「Yonda?福袋プレゼント!」の帯にひかれて購入してしまう新潮文庫。
昨年末は 恩田陸さんの中庭の出来事 を買いました。
ホテルの中庭で謎の死をとげた脚本家。
容疑は『告白』という1人芝居のの主演女優候補3人にかかる。
警察は女優たちに『告白』を演じさせようとする・・・。
・・という設定の戯曲『中庭の出来事』を執筆中の劇作家がいて・・・。
小説の中での現実と、『中庭の出来事』という戯曲と、『中庭の出来事』の中で演じられる『告白』という戯曲・・、この3つの設定をいったりきたりするこの小説・・読んでいるうちに何が何だかわからなくなってきました。年末年始のまったりモードにはあまりあっていなかったかも
謎の死をとげた脚本家は何故女優を強請っていたのか?というミステリーっぽさもあれば、
廃止された路線に残る大きな駅舎を利用した劇場で、公演中に幽霊が現れたというホラーっぽさもある・・何となく背筋がゾクゾクする不思議な世界でした。
そして、終わり方が予想外で驚きました。
もう1回読んでみようかな〜、とも思いますが、もう1回読む根性がないかも・・。
結構ボリュームがあるので
シリアスな本とうってかわり、年始に「プププッ」とふきだしながら読んでいたのは、『三谷幸喜のありふれた生活3 大河な日日 』 大河ドラマの裏話なんかも書かれていて、とにかく可笑しい♪
あっという間に読み終わりますが、いい気分転換になります。
このサイズ、ちょっと場所を取るので文庫化してくれるとありがたいのですが・・。
ようやく『ハリーポッターと死の秘宝』を購入したので、寝不足にならないように読む予定。
年末に、本棚の本を結構減らしたつもりでいましたが、こうやって買ってしまうとあっという間にスペースがなくなっちゃうんだなぁ・・。やれやれ。
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夜は短し歩けよ乙女2009.12.30 Wednesday
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長いこと気になっていた1冊。
天然な「黒髪の乙女」と彼女にひそかに想いを寄せる「先輩」の恋愛ファンタジー。
夜の先斗町、夏の古本市、大学の学園祭・・、先輩は彼女の姿を追い求める。
しかし、彼女は先輩の気持ちには全く気付かない。
彼女と先輩の周りに集まる個性あふれる人々と珍事件。先輩の想いは彼女に通じるのか?
読み始めて数ページは、ファンタジー系のお話を読んだのが久しぶりのせいだからか、
独特の文体や言葉だからか、
「これ面白いの?最後まで読めるだろうか?」
と、ちょっと不安になりましたが、独特の文体や言葉に慣れてくると、
ありえない幻想的な光景が目の前に次々と浮かんできて・・、
そして、登場人物も彼らが起こす珍事件のドタバタっぷりもとっても楽しい!
彼女の周りの空気はふわふわとして暖かい感じがして、
読み終わった後気持ちがほわわんとする小説でした。
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今年は、気がついたら12月半ば・・・という感じでドタバタしていた1年でした。
年内に学習机も購入しよう!なんて思っていましたが、ヒロの部屋になる予定の部屋の片づけがはかどらず・・先送りに・・。「机は4月になくてもなんとかなるさー」って思っちゃってるからね・・再び「机買うぞ!」と気合が入るのを待つことにします。
毎年、毎年思うことだけれど、来年こそ、もう少し毎日掃除にしろ料理にしろ・・丁寧にやりたいなぁ。(後半、忙しくて、手抜き家事だったのよね・・。)
何かこう・・あれもこれも・・と欲張りすぎなのよねきっと・・。わかっちゃいるけどねぇ・・。
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